暑い日の農作業は空調服で乗り切ろう

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外が30度超えの暑さであっても、屋外で農作業しなければならないこともあります。しかし無理して暑い中作業をすると、熱中症になってしまうかもしれません。そこで農作業における熱中症のリスクを減らすために、空調服を活用するのも1つの手です。

では農作業に適した空調服を選ぶためには、どのような点に注意したらいいのでしょうか。

熱中症対策につながる空調服

農作業は屋外で行う作業のため、自然の影響を受けることがあります。例えば夏の暑い時期は、30度や35度以上の日も農作業をする必要がある方も多くいます。

真夏日や猛暑日のような日に外で作業をしていると、熱中症になってしまうリスクが高くなります。そこで熱中症になるリスクを下げるために注目されているのが、農作業の作業服として着用できる空調服です。空調服はウェアの内側にファンがついているため、ウェアの内側で空気を循環させ涼しく感じさせる効果が期待できます。

熱中症対策以外の効果も期待できる

ファン付きのウェアである空調服を作業服に選ぶメリットは、熱中症対策になることだけではありません。暑い日に外で作業をしていると、日差しが強いため日焼けしてしまうこともあります。ですが空調服の中には、紫外線99.9%カットの特殊加工がされている種類も見られます。

紫外線99.9%カットの空調服を選べば、日焼けから肌を守りやすくなります。また日焼け対策のために長袖タイプの空調服を選んでも、ファンで空気が循環しているため、腕まで涼しく感じやすいという特徴があげられます。

虫刺され対策にもつながる

少しでも暑い時間帯を避けて農作業をしようと考えた時、朝や夕方に農作業をするという方も多くいます。しかし夕方などの時間帯は、一番暑い日中と比較して蚊などの虫が出やすいという注意点もあげられます。ですが虫刺され対策のために長袖を着ると、風を通しにくくて暑い思いをするかもしれません。

そこで空調服を使って空気を循環させれば、長袖で虫刺されから肌を守りつつ、涼しい思いができるという点を押さえておきましょう。

水や汚れに強い加工をしてある空調服もある

空調服は金額が高いというイメージから、汚れてしまうことが多い農作業の服装には不向きというイメージを持っている方もいるかもしれません。

ですが撥水加工がされている空調服を選べば、汚れやすい農作業であっても、ウェアを汚れから守ることが可能です。

購入時の金額が高めだとしても、暑さから体を守るために空調服は役に立ちます。撥水加工付きで汚れにも強いウェアを選んで、暑い日であっても快適に農作業ができるようにしましょう。

遮熱加工やフード付きに注目

熱中症対策につながる空調服を選びたいときには、どのような機能がついているものを選べばいいのでしょうか。注目するべき機能の1つが、遮熱加工です。熱を遮る加工がされているウェアなら、その服を着ているだけで、通常より涼しく感じられるかもしれません。

また暑い日の農作業では、頭も日差しから守ることが大切です。フード付きの空調服も多く販売されているので、フードの有無にも注目して選ぶのも1つの手です。フードは滑り止め付きのものを選ぶことで、農作業中にフードが外れにくくなります。

作業内容に合わせたウェア選び

農作業で着用する空調服を選ぶときに大切なポイントの1つが、作業の邪魔にならないウェアかという点です。作業時に使う農機具の種類などによっては、特定の位置にポケットがあると邪魔に感じることもあるでしょう。そこで空調服を購入するときには、ポケットの位置や中にどのくらいのものを入れられるのかという点に注目して、自分の農作業に合ったウェアを選ぶことが大切です。

また草刈り機をする方向けに、肩掛けバンド取り出し口がついている空調服もあります。

女性向けの空調服も多く販売されている

農作業に適した空調服は、男性向けのものだけではなく、女性向けのものも販売されています。女性の視点に立って設計された空調服であれば、本格的な農作業だけではなく、家庭菜園をする方でも暑い日に涼しく作業ができるかもしれません。

例えば女性向けの空調服には、ファンの穴が隠せるタイプのものや、裾の膨らみが気にならないように二重構造になっているタイプのものなどがあります。また消臭や防汚機能がついているものを選べば、女性が気になる臭いや汚れを防ぎながら涼しく農作業を行えます。

ビニールハウスでも利用できる

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農作業は屋外の畑ではなく、ビニールハウスの中で行う場合も多くあります。ビニールハウスの中は風通しが悪く、高温かつ多湿で熱中症のリスクが高い場所です。夏だけではなく、冬場でもある程度の温度や湿度を保っている環境だと、熱中症にかかってしまうことがあります。

そこで空調服を利用すれば、必要なときだけファンのスイッチを入れて涼しくできます。ビニールハウスの中でだけファンを回すことも可能なので、状況に応じて利用しましょう。ただし温度や湿度がかなり高い環境だと、空調服を使っても効果が得にくいので注意が必要です。

ファンやバッテリーの性能を見て選ぶこと

農作業に適した空調服を選びたい場合、ファンやバッテリーの種類に注目して選ぶことも忘れてはいけません。ファンの種類だけに注目してみても、取り外してウェアを選択できるものから、ファンの羽を外して水洗いが可能なものなど複数の種類があります。

汗をよくかく方は、ウェアを選択しやすいようにファンが取り外せるものを選ぶのも1つの手です。また土埃でファンが汚れるのが心配な場合には、羽を外して水洗いできるものを選ぶという選択肢もあります。そして日中の作業時間中にバッテリーが切れてファンが動かなくなるのを防ぐために、バッテリーの連続稼働時間を確認して選びましょう。

ウェアの素材に注目して選ぶ

農作業に適した空調服を選ぶときには、ウェアの素材に注目することも大切です。例えば水を使うことが多い農作業であれば、撥水加工付きのものなら水や汚れを防ぎやすくなります。

一方で炎天下の作業が多い場合には、チタン加工やアルミ加工のもので日差しから肌を守れるものを選ぶのも1つの手です。また枝などに服をひっかける可能性がある場合には、綿100%や混紡糸のものが適しています。農作業の内容に合わせて、適した空調服の素材を選びましょう。

農作業にも利用できる空調服

ウェアの内側でファンを回すことで空気が循環する空調服は、夏の暑い日の農作業時に着用すれば、熱中症対策が行えます。熱中症対策になるだけではなく、紫外線をカットする機能がある空調服なら、日焼けなどの対策にもつながると押さえておきましょう。

また空調服にもさまざまな機能や種類があるため、農作業の内容に合わせて相性の良い空調服を探すことが大切です。